vol.16 良いものを作りたいとき(2006年4月)

どんなご依頼でも,当然「良いもの」を作りたい方がほとんどです。よいものを作りたい場合,どうすれば良いのでしょうか?

とにかく話し合い,制作者と依頼者の意思疎通を図ること。

ここで大事なのは,依頼者の希望そのままにはしない,ということです。もちろん依頼者の方が商品知識も深く,売りどころは知っているでしょう。けれど,制作者はweb制作のプロです。webの効果的な見せ方に関してはweb制作者の方がよりよく知っているはずです。

印刷物の考えを捨てること。

印刷物のデータと,webのデータは見せ方が全く異なります。印刷物でよいとされる視覚表現が,webになると止めておくべき表現になる場合もあります。もちろん印刷物とwebの連動で,統一感をとらなければならないものもあるでしょうが,思考をきりかえ,webはwebでの表現を考えた方が効果的でしょう。
特に,印刷系のデザイン会社など,印刷物データの作り方で「デザインは作ったのでこれで制作して下さい。」と言ってこられる会社は多々ありますが,その方法は避けるべきです。そのようにデータ入稿された場合は,そのまま作らざるを得ませんが,その状態でアクセシビリティやユーザビリティ,検索エンジン対策をいわれても,たいした対応はできません。アクセシビリティ,ユーザビリティ,検索エンジン対策などは,デザインの段階から考慮しなければならないものであり,後付けの小手先の技術ではありません。

webについて素人なので,とおっしゃる方に限って特に,作った後からアクセシビリティに考慮してくれ,検索エンジン対策はどうなってる?等の言葉をおっしゃる方が多いですが,webのプロの知識を求めるのであれば,動く前に聞くのが一番です。

「ここの文字を赤色にして」と指示を受けたら,よっぽどのことが無い限り赤にします。「ここの文字を目だつようにするにはどのようにすれば良い?」と聞かれたら,最適の手段を考慮します。思いつきではなく理論に基づいた様々な対応が得られるでしょう。

依頼者は指示を出すだけの人ではありません。制作者はいわれたままに動く機械ではありません。良いものを作るのであれば,依頼者の方は,頭の中にあるものをできるだけ伝えようとして下さい。制作者サイドもできるだけ引き出すように心掛けます。

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