webに限りませんが,『企画提案』が大きなウェイトを占める仕事をしていると,つくづく「芸は身を助くって,本当だなぁ」と感じます。
私は,おそらく「器用貧乏」の言葉そのままの人間で,どんなことでも興味があり,ほどほどにこなせてしまいます。あれもこれもできるけど,どれも一番ではない。だけど,企画提案の仕事をしていると,その「器用貧乏」さが,とても生きてくるなぁと思うのです。
私の場合,母親が多趣味だったおかげで,小学生のときから,クレイクラフト(粘土細工)や編み物,手芸,お菓子作りにパン作り,パッチワーク,畑仕事(主にキャベツの青虫退治!)など,いろんなことをやってきました。それ以外にも通っていた公文式で毎回一句俳句を覚えるという試みがあって,各季節30句ずつ120句覚えましたし,百人一首は姉と競い合って全て覚えました。習い事も公文だけでなく,書道,お茶,水泳,絵画と,いろいろ経験しました。高校の時に入った写真部では写真の現像を覚え,図書館に通っては写真の技術本を読みふけりました。大学では音楽サークルに入り,演奏はできないけれど,和音(コード)の基本は勉強しました。理系学部で,環境関係の講義をたくさん取ったことも,現在よくある環境関連のライティングに役立っています。読書は毎年100冊を大学生時代から心がけているので,数千冊はよんでいるでしょう。今は英語を勉強しつつ,韓国語もほんのり勉強しています。2つめの大学にも在籍し,通信でのんびり勉強しています。
よく,「学校の勉強は役に立たない」と言う人がいますよね。四則演算以降の数学なんて必要ない,とか。それは,単に学校の勉強を役に立てられていないだけだと思います。学校だけでなく,今まで生きて来て経験した全ては,全部活かすことができるし,活かさなければもったいないと思います。
たとえば,使い捨てカイロって,半日〜一日程度しか持ちませんよね。だけど使い捨てカイロの熱が,鉄が酸化する時に発生する熱だということを考えれば,数時間使った後に,密封して酸化反応を止めれば,また残りの反応分を翌日使えるのです。高校生の頃そう考えて,わたしは2日間かけてひとつのカイロを利用していました。(カイロを使いたいのって,朝の寒い登校時間だけでしたから。)学校で習った知識は活かしてなんぼ,です。(器用貧乏だけでなく,貧乏性なのかも?)
そんなように,器用貧乏でいろんなことに手を出したり,いろんな本を読んで来たおかげで,今の企画や提案の仕事でアイデアが出るのかな,と思います。企画提案の仕事を目指している方がいれば,何にでも興味を持って,いろんな体験をしてほしいと思います。無駄なことなんて何一つないと思います。
最後に,小学生時代にたくさん覚えた俳句の中で,一番好きな一句をご紹介します。
冬の水 一枝の影も 欺かず
(ふゆのみず いっしのかげも あざむかず)
小学4年生ながら,この句にはノックアウトされました。(実は単にこの句が書きたくて,今回のコラムはこういう内容なのです。)

こちらの写真は去年提案に利用したクレイクラフト。
20年ぶりくらいに粘土を触りました。いろいろ作って,素材に利用したいです。